誕生日に寄せて
もうすぐ息子の13回目の誕生日。
誕生日が近くなるこの時期、泣き虫の私はさらに涙もろくなります。
1才の誕生日を迎えた頃、もしかしたら悪性腫瘍の可能性があり、来年の誕生日はお祝いできないかもしれない・・・と思ったこと。
6才の春に頭を打って、救急車の中で意識が薄れていく息子を目の前にして何にもできない自分がいたこと。
今思っても胸が苦しくなって、あの時の恐怖にひきずりこまれそうになります。
あの時はただ必死にできることを探して、そのエネルギーで立っていた、そんな感じでした。
たくさんの助けがあって息子は今も元気です。
ああ、よかった。
元気で生きていること、それだけで十分、と思い出します。
日々、イライラしたり怒ったり、目の前の結果を出すことに躍起になって追い立てたり・・・そんなことが多いけれど、今こうやって笑ったり泣いたり怒ったりしながら一緒にいられること、それが幸せなんだと思い出します。
大きくなったな。
優しくて感性豊かで素直で、すてきな息子です。
ありがとう。
あの時の恐怖。
泣いてしまったら自分が崩れてしまいそうで必死に踏ん張っていたこと。
そして今元気でいることの幸せ。
色んな気持ちに浸って感じながら、また今年も誕生日をお祝いしたいと思います。